株式の譲渡損失がでたら確定申告をしましょう。損失を繰越すことが出来ます。

株式投資において、損失が出た場合には繰り越しができます。当然損失が出ているのでマイナスなのですが、マイナスが出たとしてもキチンと確定申告をすることによって今後利益が出た際の税金を軽減できるというメリットもあります。
 

損失の繰り越し制度について

株式の損失繰越とは、損失を最大3年間繰り越す事ができる制度です。つまり、損失を繰り越すことによって次年度以降利益が出たとしても損失と合算できるので税金を減らす事が出来ると言う事です。

※カブドットコム証券HP
http://kabu.com/investment/guide/syoukenzeisei/sonshitu.html
上記表を使用し具体的に説明します。
まず①平成23年に-500万円の損失を計上しました。その損失をキチンと確定申告をします。そうすると平成24年~平成26年までの最大3年間損失を繰り越す事が出来ます。
②平成24年には株投資で400万円の利益が出ました。本来であればこの400万円に税率の20.315%を掛けた812,600円の税金が課せられます。しかし、③のように前年度からの繰り越しである-500万円があるので、④のように所得金額は0円とみなされ税金はかかりません。そしてまだ損失は-100万円分残っていますので、こちらもキチンと確定申告をして繰り越しをします。
続いて⑤のように平成25年は株の取引きをしませんでした。そのような年でも前年から引き継いでいる-100万円の損失繰越は再度確定申告をする必要があります。そして、⑥のように平成26年は-200万円の損失を計上しました。本来であれば-100万円を繰り越しているので、100万円までの利益であれば相殺をして税金を0円に出来ましたが、今回はそもそも-200万円の損益なので①の時に繰り越した-500万円は消滅します(3年経過したため)。しかし、再度⑥で出した損失を確定申告で繰り越すことにより平成27年~平成29年の3年間は損失を繰り越すことが出来ます。
従って、⑦の平成27年で300万円の利益を出していますが、繰り越した-200万円と相殺し平成27年は⑧のように100万円の所得という扱いになります。
 

まとめ

繰り返しますが株取引においての目的は「利益を出す事」です。しかし、仮に損失を計上してしまってもそれを補える制度がある事も忘れてはいけません。特に、株取引をしなかった年(前項における⑤)も損失を繰り越すために確定申告が必要であることは覚えていないといけません。
※2016年4月執筆
※記載の税率や仕組み・制度は時期によって変わる可能性があります。