【書評】バビロンの大富豪

 『バビロンの大富豪』は発行から100年近く経つ今も世界中で翻訳され、現在もなお読者を増やし続けている名著になります。

著者は生前、米軍に就職した後、1926年に節約と経済的成功をテーマに短編寓話シリーズを執筆・発行し、たちまち人気を博したいわば、楽しいお金のお話作りの天才です。

ところで、放送を聞いていただく上で注意して欲しいことがあります。

それは、本書に載っている内容はお金儲けをする方法ではないということです。

本書に載っているのは『現代人が確実に、そして着実に、お金を増やすための方法』になります。

しっかりと読み進めて頂ければ、今後、お金に困ったり迷ったりすることのない人生を送れるようになる内容というわけです。

あくまでお金の増やし方に関する内容になりますので、稼ぎ方ではないことをご承知の上でお聞きください。

それでは早速本題の要約に入ります。

本書は、物語形式でお金を着実に増やす方法を伝授してくれています。

バビロン国の王はバビロン国をより栄えさせるため、お金持ちを増やそうと考えます。

そこで、バビロン一のお金持ちであるアルカドという男にお願いし、富を手にする秘訣を人々に伝えてもらおうと考え、王はアルカドにその指示を出します。

そこでアルカドは生徒となる人々100名を集め、お金持ちになるための七つの道具を教えてくれます。

その7つ道具とは、

①収入の10分の1を貯金せよ

②欲望に優先順位をつけよ

③貯めたお金に働かせよ

④危険や天敵から金を堅守せよ

⑤より良きところに住め

⑥今日から未来の生活に備えよ

⑦自分こそ最大の資本にせよ

という内容でした。

ここまで聞いていただいているみなさんは、

『そんな簡単なことなの?』

『そんなケチケチしていたら人生楽しめないよ』

なんて思う方も多いのではないでしょうか?

実はこの思考が落とし穴だったんです。

こちらもロングセラーとして有名な著書『となりの億万長者』や『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』の作者で億万長者研究の第一人者であるトマス・J・スタンリー博士によると、『お金持ちほど倹約家が多い』と言います。

トマス氏の研究では、億万長者の生活は、質素で堅実であることがわかったそうです。

億万長者たちは『豪邸を購入し、高級車を何台も乗り回し、高級レストランで毎晩食事を済ませたり、海外旅行は必ずビジネスクラスで行く』といったようなイメージの生活とは程遠い、質素で倹約された生活を送っていました。

つまり、収入が多いからお金持ちになれるのではなく、支出が少ないから手残りが多くなりお金持ちになっていくと言うパターンが億万長者には多いと言うのが研究で明らかになったというわけです。

資産とは収入の多さによって決まるものではないのです。

収入と支出の差額から生み出されるものなのです。

ですからバビロンの大富豪において学ぶべきポイントは『収入がいくらあろうともこの7つの単純な作業さえできなければ、資産を増やすことは到底不可能である』ということです。

これは極端な例にはなりますが、あなたの収入が月に10万だとしても、この10分の1を毎月貯金すれば20年後は240万が貯まります。

ちなみにこの10分の1で毎月7%の利回りが期待できるインデックス投資信託を買い、20年間運用すれば240万が約520万円にまで成長します。

しかし、あなたの収入が月に100万でも貯金せず、支出が毎月100万ならば何年経っても貯金額は0のままです。

お金への知識格差で貧富の格差はうまれていくというわけです。

こちらの書籍はお金への見方や感じ方を変え、前向きにお金と向き合うためにかなり深い内容が書かれたわかりやすい書籍になっています。

いわばお金に関する知識の教科書といっても良いでしょう。

ぜひ、世の中に搾取されたくない人・お金について学びたい人・情報弱者になりたくない人は手に取ることをおすすめします。

あなたもお金について学んで、損をしない人生にしていきましょう!