【書評】FACTFULINESS(ファクトフルネス)

本日は、日本だけで100万部を超える大ヒットを記録しているハンス・ロスリング氏著・日経BPから出版されている「ファクトフルネス~10の思い込みを乗り越え、データをもとに世界を正しく見る習慣~」を本要約していきます。

著者は世界保健機構やユニセフアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたり、ギャップマインダー財団を設立した医師であり、グローバルヘルス教授、そして教育者としても名をはせている人物です。

2017年に惜しくも亡くなられているのですが、なんと亡くなる最後の執筆作業が本書であったそうです。

それも相まってか、最後の力を振り絞って書かれた大傑作となったわけです。

実際、元アメリカ合衆国の大統領バラク・オバマやマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツをもうならせる出来栄えとなっています。

ビル・ゲイツに関しては、2018年にアメリカの大学を卒業した学生の希望者全員にプレゼントしたほどだそうです。

ところで「ファクトフルネス」とはどういった意味合いで使用される言葉かご存じでしょうか?

「ファクトフルネス」とは、データや事実に基づき、世界を読み解く習慣のことを指します。

著者は、賢い人でもとらわれている思い込みを打破し、データと事実を知り、理解すれば、この世で生きていくことがいかに楽で幸せであるかを実感することができるというのです。

あなたはこの幸せな世界に生きられていることを実感できていますか?

例えば、貧困問題。

本書では世界の国々をレベル1⁻4に仕分けします。

・レベル1では「貧困層」

・レベル2では「教育は最低限受けられるものの未発達」

・レベル3では「それなりに発展中」

・レベル4では「発展しており先進している」

簡単に分けるとこのような感じです。

もちろん日本はレベル4でしょう。

世界のメディアでは貧困がとても多いように語られます。

では問題です。

・世界の1歳児で何らかのワクチンを受けている子供はどのくらいいるでしょうか。

…答えは88%もいるのです。

・世界でいくらかでも電気が使える人はどのくらいいるでしょうか。

…答えは80%もいるのです。

これでも少ないと感じるあなたにこんなデータをご紹介します。

2016年に出生した子どもが1歳になる前に亡くなってしまった人数は世界で420万人でした。

この数値だけを聞くとどうも多く感じます。

しかし、1950年を見ると、その年は1440万人もの1歳未満の子供が亡くなっています。

この数だけでも「2016年の死亡人数は多くはない」とは言えますが、420万人という巨額な数字にとても多いと感じざるを得ない方も少なくはないのではないでしょうか?

では、割合で比べてみましょう。

2016年に出生した人数は1億4100人、たいして亡くなった人数が420万人なので死亡率は3%となっています。

一方1950年に出生した人数は9700万人、たいして亡くなった人数が1440万人なので死亡率は15%となります。

これで確実に死んでいる1歳未満の子供は減っているということが理解できるのではないでしょうか?実際に割合は、5分の1に減っていますよね。

人間には「恐怖本能」が備わっています。

いつでも逃げられるようにするためです。

人間は危険を察知しにげることで生き延びてきました。

しかし、メディアはそれを利用して煽ろうとしてきます。

それは、恐怖なニュースは読み聞きされ、視聴率が取れるからに他なりません。

このような恐怖や焦りを煽るニュースをなるべく避け、出会ってしまったときは自分で数値や割合を比較できるようになりましょう。

比較し、冷静に判断できるようになることで恐怖が減り、世の中悪くないと生きていきやすくなります。

そう、あなたは恐怖を感じすぎていたんです。

本書は「世の中がよくなっている」「思ったより悪くない」「レベル4であるわたしたちは恐怖本能を持ちすぎている」ということがデータ・数値とともに書かれている非常に有益な書籍になります。

ここでは紹介しきれないほどに素晴らしい内容が盛りだくさんです。

ぜひお手に取って読んでみていただけますと幸いです。